土地を売る

2002年、義父が相続した不動産の活用を任されました。80㎡ほどの土地家屋。5年ほど空き家状態で、手入れも滞っていました。修理して暮らすことも考えましたが、かなり傷んでいて結局断念。今であれば、リノベーション自由物件として、貸すこともできたかもしれません。

当時、両隣の方が駐車場として借りてくださるというので、 解体しアスファルト舗装や線引きして整え、賃貸借契約を交わしました。解体すると、固都税(固定資産税+都市計画税)は約6倍にアップします。不動産登記法における建物扱いの簡易物置という方法もありました。

10年間の駐車場経営。すべては埋まることなく、固都税と解体費用を賄えた程度でした。そして、両隣の方の状況も変化し契約を解除。売りに出すことになりました。

希望価格で売却までに5年を要しました。その間、不動産会社10社を訪問し5社と契約。不動産会社で話を聞くと、いつも何かしら新しい発見がありました。大手、古参、新参と試しましたが、その地域専門の地元業者にお願いしてすぐに売れました。時期や巡り合わせもあると思いますが、買主の立場なら、家を建てたい土地の不動産屋は一応訪ねてみる気がします。

契約の種類は、一般媒介、専任媒介、専属専任媒介の三種類あります。専任媒介契約にして、レインズに物件情報を登録し、他の不動産会社を取りまとめてもらいました。業者仲間との片手仲介でまとまったようでした。待つ覚悟で臨んで良かったです。値引き交渉も100万円単位ですから。

住民票のない土地だったので、譲渡所得が高額でした。一年だけとはいえ、年配の義父母の医療費負担も現役並になり、病院へ行くことをためらうので、説得には苦労しました。

実父が亡くなり、今度は相続人の立場になりました。田舎なので、譲り受けても、上手く活用できないなら「不動産」ならぬ「負動産」になりかねません。今すぐ動きたいところですが、他に相続人(母と弟)がいるので難しいです。

相続人同士が話し合える関係の間に、何とかしたいと考えています。 

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