実家のリフォーム

昨年義父が半年程入院しました。すっかり歩けなくなってしまい、後半の3ヶ月はリハビリ専門病院で過ごしました。

父が頑張っている間に、退院後の生活がしやすいよう、本格的に実家を片付けました。

実家の片付けは大変とよく聞きます。独立した夫の部屋は物置状態、家族が減ってモノが増える現象です。捨てられない世代の親を説得し、分別して大半を処分することは一苦労でした。

家の中が広くなると、義母はキッチンをリフォームしたい気持ちになったようです。

ただ築40年のマンション、遅めのリフォーム。最小限で、母が気持ちよく使えるようにしたいなと。

いくつかの業者紹介サイトに登録。まず伺って現地調査をという業者は断りました。対応するのが高齢の母だからです。ある程度LINEなどで現状や要望を伝え、概算で見積もりを出してもらい、日にちも固めてから現地調査をお願いしました。

住宅設備販売サイトにもネット見積もりを出しました。地域によってはリフォームも行っています。写真を撮影し、寸法を測って現状を伝えました。

【母の要望】今と同じようにしたい(同じでいい)

それが、結構難しいことは後からわかりました。

業者10社に問い合わせ、実家のキッチンはI型、間口1800mmで狭いことが特徴とわかり、選ぶメーカーも見えてきました。10社中4社から提案された、LIXILのウェブカタログを熟読し、色調、素材、サイズなどを確認。

ここで問題発生。実家のキッチンは、天井中央部分に梁のある構造で、吊戸棚は既製品ではなく、大工仕事で備え付けたもののようなのです。

高くて出し入れがしにくいですし、思い切って取り外しスッキリさせることも、一応母に提案してはみましたが…

特殊な奥行600mm(既製品は380mm程度)の収納場所を、どうしても維持したいとのこと。不要品置き場になっている気もしますが…

各業者に、写真を送り提案を求め、その対応が決め手となりました。

選択肢の少ない集合住宅のリフォームで、工賃も高くはないのでしょう。概算見積もりは、かなりの開きがありました(請負たくない意思表示かと)。実際に現地調査に来てもらったのは2社。母へわかりやすく説明をしてくれましたが、当然マイナス要素は語らず。カタログを熟読していたので、気づくことができましたが。

複数の業者とやりとりしたことは良かったです。価格相場はもちろん、細かい注意ポイントがわかりました。話が進むと気持ちが高まってきますし、回答が早いことはやっぱり大切だなと思いました。仕事をしていく上で、色々と勉強になりました。

振り返ると、母とのやりとりが一番大変でした。40年間使い慣れたキッチンですものね。同じようでも、新しいものは収納力や使い勝手が良いはずです。これから自宅に介護の方々が出入りするようになります。母の気持ちが少しでも紛れるといいのですが。

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