父の急逝から三年。私の両親は二人で小さなお店を経営していました。
突然一人になった母、お店を開けてはみたものの、やはり父の存在は大きく、 一週間で心身ともに限界が来てしまいました。その後は自宅に籠もりがちになり、しばらくして、うつ病と診断されました。
母は、遠方に暮らす娘の私に、遠慮なく甘えてきました。メールができないので、愚痴や弱音ばかりを聞く電話が毎日2時間。
私には、精神的、時間的、経済的にもまったく余裕がありませんでした。母とは距離を置き、時々葉書を送るだけにしました。電話で余計なことを話して、母の近くに暮らす弟夫婦とトラブルになることも避けたかったのです。 どうすれば良かったのかは、今でもわかりません。一人で寂しく暮らす母を思うと、迷い苦しみました。
もうすぐ、そんな母の誕生日。父が亡くなった年齢です。
私はカラーコーディネーターの資格を持っています。母とは、パーソナルカラー(似合う色)が同じ。特にトップスに持ってくると顔映りが良いので、ノーメイクの日常でも大丈夫です。バースデーカードには、そのことと、似合う色のリップを付けると、もっと綺麗になることを書きました。

プレゼントのロングカーディガンを着て、きちんとメイクしていた母。

一緒に義妹へ贈ったもの。手袋は、私も色違いのチャコールグレーを愛用しています。紺と薄いピンクの組み合わせ。小物は、仮に似合う色でなくても、こなれたコーディネートになります。
弟夫婦の心遣いに、幸せな母を感じられた誕生日となりました。