難しい兼題

初参加の句会で、次回の兼題が出され、一句詠んでいらっしゃいと。

兼題:夕菅(ゆうすげ)晩夏

ユリ科の多年草。山地に自生する。夕方開き翌朝にしぼむことが特徴。

実際に見たことはないし、簡単には見に行けないようだし、難しい。

インターネットで検索。榛名湖温泉の旅館「ゆうすげ」、散策道「ゆうすげの道」、石原裕次郎さんの歌「ゆうすげの花」など。画像だけで詠むのは、結構高度な気がします。

そして句会当日。

皆さんの夕菅:高原、風の木道、旅の泊り、一夜花などなど

黄昏のゆうすげの道訪ねけり かほり 選1

旅行業者らしく詠んでみましたが、先生曰く、(五七五の)下五でガクッとなってしまうと。確かに、これはキャッチフレーズに近いかも。(五七五の)上五「黄昏」も安直だったな。

先生による添削後

黄昏のゆうすげの道徘徊る(たもとおる)

素敵になりましたが、私の句ではないですね。漢字も読めませんし。

タウンぐんまより、榛名山とユウスゲ(7/20頃)

ユウスゲのレモンイエロー、夕方と早朝、実際にたっぷり味わって詠みたいです。

列車降り静寂(しじま)の奥は夏の湖(うみ) かほり 選3

初夏の只見線の旅より。

(五七五の)上五でガクッとなると(先生)

確かに、降り(て)と説明的な上、そこで切れてしまう印象。余計な情報が入っていました。

後日推敲。今(その瞬間を詠む)を意識。「は」+(五七五の)下五に季語なので、(五七五の)上五と中七を繋げてみました。

広がりし静寂(しじま)の奥は夏の湖(うみ) かほり

JR只見線只見駅(福島県)
ウグイスの鳴き声が聞こえる
19時頃、クーラーいらずの静かな夜
翌朝9時頃
数種類の山菜、シシ肉、馬刺し、ハヤ付け焼き、イワナ塩焼き、地酒「花泉」
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