定型とリズム

晩秋の兼題「水草紅葉」

みずくさもみじ?いきなり七文字。

型から作らなければならず、結構高度かも。傍題ではなく、正面から挑戦してみよう。

五七五の定型を守るなら、中七に置けば一番安定します。ただし、三段切れにならないように、上五か下五に繋げなくてはいけません。中七の季語は、インパクトが弱くなりがちなので、バランス感覚が必要。

字余りで上五か下五に置く方法もあります。それにしても、七文字は長いなあ。

こういう時、ネット歳時記はとても便利です。きちんとした歳時記形式のサイトもありますが、季語別に名句を纏めてくれているサイト。著名俳人の句集や、各結社誌を元に構成されているので、信頼できます。

「水草紅葉」は「紅葉」より、情景が絞れます。

水草の紅葉ちりばむ池塘かな かほり 選1

池塘(ちとう)…高山の湿原や泥炭地にある池沼。尾瀬ケ原(群馬県)が有名。

大和言葉風に分けてみました。

自然の景を詠みたくて。綺麗だなあを、如何に言葉に託すかが難しい。

公園の水草紅葉の方が、細かい観察が必要そうなので高度かも。

尾瀬の郷 片品村

句会後の感想は、一様に「難しかったー」

紅葉して汝は何といふ水草ぞ 鷹羽狩行

上五、下五と離れても、違和感なく纏められています。

俳句は、定型を意識したリズムが大切です。

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